続・加藤の乱

メンヘラ格闘家

最近読んだ本

ブッツァーティ「神を見た犬」

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岩波文庫からもブッツァーティの短編集が出ており(東宣出版からも出てるけど持ってない)、それと比較すると本作品に収められた短編は、不条理やペシミズムを書くブッツァーティの作品にしては比較的に当たり障り無く安易な作品が多い。また、有名な作品である「神を見た犬」「7階」「護送大隊襲撃」については岩波文庫から出版れた短編集と同様にこの短編集にも収められているが、2つを比較すると同じ作品でも翻訳をシンプルにしようとした工夫が見られる。ブッツァーティは短編を通してペシミズムや不条理を表現するのが醍醐味の一つであって、シンプルな翻訳によってその世界観が薄まっている感じは否めない。